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人間機械共生研究室 〜人間とロボットが一緒に成長していく仕組みを考える〜


 ロボットが人間から行動を学び、人間もロボットと共に成長するような、人間と機械の共生的な行動と発達の方法について研究しています。人間が生きるうえで、活動に意欲をもつことは重要です。もしロボットが私たちを刺激してくれてやる気が起こることがあれば、それはありがたいことだろうと思います。例えば、病院で患者さんがリハビリの訓練を行う際に、もしロボットが訓練の状態を学習して上手に患者さんをリードしてくれれば、訓練への意欲が湧いてリハビリにもっと集中できるかもしれません。また、このような働きかけを行うためには、ロボットが自分の体を持っていることが必要です。ロボットが実体として目の前にいることで、触れたり話しかけるきっかけが生まれます。人間とロボットが同じ空間や時間を共有することで、一緒に行動したり安心を感じることができます。

 人間機械共生研究室では、ロボットやインターフェースを製作して介護施設や病院の現場に持ち込み、実証試験を通して機能の評価や新しいニーズの発掘に取り組んでいます。最近の研究室の技術では、ロボットが認知症の高齢者を追いかけて見守ったり、運動や発話の状態を検知して施設の職員さんに状況を知らせることができるようになってきました。将来、ロボットが人間の孤立感や不安感を受け止められるようになればと考えています。ところが、その方法はまだ明らかではありません。人間とロボットがどのように意思を伝えあい、協調して行動すれば良いのか、さらには、人間とロボットが一緒に成長して互いを発達させるためには、どうすればよいのか。人間とロボットの共生を探る研究の旅に、私たちと一緒に出かけませんか?
(研究室紹介冊子より一部改訂)

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人間機械共生研究室の研究イメージ


研究室長 三枝 亮


japanese 主な専門分野・研究分野/介護医療支援ロボティクス、身体拡張インタフェース、機械学習・認知発達システム、感覚運動統合・感性情報処理など、人間と機械の共生や進化に興味をもつ。著書は「Ageing and Digital Technology」(共著、Springer)。産学官共同研究で介護医療コンシェルジュロボットを2019年に製品化。
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